外壁塗装Q&A

 

費用・見積もり

 

Q. 外壁塗装の費用相場はどれくらいですか?見積もりで注意すべき点も教えてください。

 

A.

 

外壁塗装の費用は、一般的な30坪程度の戸建て住宅で約80万円~150万円が相場です。ただし、この金額は以下の要因によって大きく変動します。

 

塗料の種類:

 

アクリル(安価だが耐用年数短い)

ウレタン(標準的)

シリコン(最も一般的でコストパフォーマンスが良い)

ラジカル制御(シリコン以上の高耐久)

フッ素・無機(高価だが非常に長持ちする)

 

 

 

外壁の面積: 塗装する面積(㎡)が広いほど総額は上がります。

 

建物の状態: ひび割れ(クラック)やコケ・カビの多さなど、下地処理に必要な補修作業の量。

 

付帯工事: 足場の設置、高圧洗浄、養生、雨樋や軒天などの付帯部の塗装。

 

 

 

【見積もりで注意すべき3つのポイント】

 

「一式」表記を鵜呑みにしない:

 

「足場代 一式」「下地処理 一式」といった曖昧な見積もりは危険です。「塗装面積(㎡)× 単価」のように、作業内容と数量が明確に記載されているか確認しましょう。

 

3回塗りが明記されているか:

 

外壁塗装は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りが基本です。見積書にこの工程が明記されているか、また、使用する塗料の製品名が中塗りと上塗りで(または下塗りと中・上塗りで)きちんと記載されているかを確認してください。

 

複数の業者で相見積もりを取る:

 

1社だけの見積もりでは、その金額が適正か判断できません。必ず2~3社から見積もりを取り、価格だけでなく、提案内容、工事の範囲、保証内容を総合的に比較検討することが重要です。

 

ただし、工事範囲・使用塗料・工事仕様などをある程度統一しないと前提が異なるため比較できません。最終的な工事内容は業者選定後、契約前に決めた方がよいでしょう。

 

キッチンやユニットバスとは異なり、塗料は半製品です。見積もりの合計金額だけを見て決めるのは間違いです。

 

 

 

セッション2:塗料の選び方

 

Q. 外壁塗装の塗料の種類が多くて選べません。シリコン、フッ素、無機など、それぞれの特徴と選び方を教えてください。

 

A.塗料選びは外壁塗装の満足度と耐久性を決める重要な要素です。主に「耐用年数」と「機能性」で選びます。

塗料の種類    耐用年数の目安     特徴

シリコン塗料   10~15年       現在の主流。価格と耐用年数のバランスが最

                     も良く、コストパフォーマンスに優れ、防

                     汚性・撥水性も備えています。

 

ラジカル制御塗料 12~16年       シリコン塗料の弱点である「ラジカル」の発

                     生を抑え、耐久性を高めた塗料。シリコン

                     と同等か少し高いくらいの価格で、より長

                     持ちします。

 

フッ素塗料   15~20年        高い耐久性と耐候性を持ち、長期間にわたり

                     美観を維持します。価格は高めですが、塗

                     り替え回数を減らせるため、長期的なコス

                    トは抑えられます。

 

無機塗料    20~25年       紫外線で劣化しにくい「無機物」を主成分と

                    し、非常に高い耐久性を誇ります。カビやコ

                    ケが生えにくく、汚れにくい(超低汚染性)

                    のも特徴です。

 

 

 

【選び方のポイント】

 

コストパフォーマンス重視なら: 「シリコン塗料」または「ラジカル制御塗料」

 

とにかく長持ちさせたいなら: 「フッ素塗料」または「無機塗料」

 

遮熱・断熱機能が欲しいなら: 上記の塗料に「遮熱・断熱機能」が付加された製品を選ぶことも可能です。夏場の室温上昇を抑える効果が期待できます。

 

人生のステージによって確保できる予算は異なると思います。1度目のメンテナンスはシリコン塗料、2回目のメンテナンスでフッ素以上の高機能塗料を選択するのも全然ありだと思います。

 

 

 

セッション3:コーキング(シーリング)

 

Q. 外壁塗装の際、コーキング(シーリング)の「打ち替え」と「増し打ち」はどう違うのですか?どちらを選ぶべきですか?

 

A.

 

コーキング(シーリング)は、サイディングボードの隙間や窓サッシの周りを埋めるゴム状の部材で、建物の防水性や気密性を保つ重要な役割があります。

打ち替え(うちかえ):

既存の古いコーキングをすべて撤去し、新しいコーキング材を充填する方法です。

 

増し打ち(ましうち):

既存のコーキングの上から、新しいコーキング材を重ねて充填する方法です。

 

【原則は「打ち替え」です】

 

サイディングの目地(継ぎ目)など、動きが多い部分のコーキングは、絶対に「打ち替え」 が必要です。

 

古いコーキングはすでに劣化して硬くなっており、その上から「増し打ち」をしても、古いコーキングの劣化に引っ張られて、新しいコーキングがすぐに剥がれたり切れたりしてしまう可能性が高いためです。

 

一方、「増し打ち」が適しているケースもあります。

窓サッシの周り(古いコーキングを撤去するとサッシを傷つけるリスクがある場合)

ALC外壁の目地など、既存のコーキングが十分に残っている場合

入隅(いりずみ)など、構造的に打ち替えが難しい部分

予算との兼ね合い

 

見積もりの際に、どの部分を「打ち替え」し、どの部分を「増し打ち」するのか、その理由も含めて業者に確認することが大切です。

 

 

 

セッション4:塗装の範囲(基礎)

 

Q. 外壁塗装の見積もりに入っていませんでしたが、家の基礎(コンクリート部分)も塗装すべきでしょうか?

 

A.

 

家の基礎(地面に近いコンクリート部分)の塗装は、必須ではありませんが、塗装することを強く推奨します。

 

基礎部分は地面に近いため、雨水の跳ね返りや湿気を常に吸いやすい状態にあります。塗装しないでおくと、以下のような問題が起こりやすくなります。

 

美観の低下: 湿気によるカビやコケ、雨染みなどで黒ずみ、家全体の見た目が古びて見えます。

 

中性化の進行: コンクリートは本来アルカリ性ですが、空気中の二酸化炭素や酸性雨によって徐々に中性化します。中性化が進むと、内部の鉄筋が錆びやすくなり、基礎の耐久性が低下します。

 

ひび割れ(クラック)からの水の侵入: 基礎に生じた小さなひび割れから水が侵入し、冬場に凍結・膨張してひび割れを広げてしまうことがあります。

 

基礎専用の塗料(透湿性が高く、コンクリートの水分を逃がしながら表面を保護する塗料)で塗装することで、これらのリスクを軽減し、建物の耐久性と美観を向上させることができます。

 

ただし、本当の基礎のコンクリートの上に化粧モルタルを塗っているケースも多く、表面のひび割れは化粧モルタルだけの場合もあり、大げさに基礎の劣化をアピールする営業マンには注意しましょう。

 

 

 

セッション5:色の選び方

 

Q. 外壁塗装で色を2色(ツートンカラー)にしたいです。おしゃれに見せるコツや、追加費用について教えてください。

 

A.

 

ツートンカラーは、家に個性と立体感を出す人気の配色です。おしゃれに見せるにはいくつかのコツがあります。

 

【おしゃれに見せる配色パターン】

 

同系色でまとめる:

 

同じ色(例:ベージュ系)の濃淡で分ける方法。失敗が少なく、上品で落ち着いた印象に仕上がります。

 

アクセントカラーを使う:

 

ベースとなるメインカラー(白やベージュなど)に対し、ベランダ部分や一部の壁だけを濃い色(ブラウンやネイビーなど)にする方法。メリハリが生まれます。

 

セパレーションカラーを入れる:

 

使う2色の間に、雨樋や幕板(帯板)などを使って別の色(黒や白など)を挟むと、全体が引き締まります。

 

【色の分け方】

 

1階と2階で分ける(最も一般的)

 

縦のラインで分ける(モダンな印象に)

 

凹凸(でこぼこ)で分ける(建物の形状を活かす)

 

【追加費用について】

 

ツートンカラーにする場合、追加費用が発生する可能性が高いです。

 

理由は、1色で塗る場合に比べ、色の境界部分を真っ直ぐに塗るための「見切り」という作業(養生の手間)が増えるためです。また、色ごとに塗料や刷毛を使い分ける必要があり、作業時間が長くなる傾向があります。

 

費用の目安は、工法や色の数にもよりますが、数万円程度~が一般的です。

 

 

 

セッション6:屋根塗装(縁切り)

 

Q. 屋根塗装で「タスペーサー」は必要ですか?「縁切り(えんぎり)」をしないとどうなりますか?

 

A.スレート屋根(コロニアル、カラーベストなど)の塗装において、「縁切り」作業は非常に重要です。タスペーサーは、その縁切りを確実に行うための部材です。

 

【縁切りとは?】

 

スレート屋根材は、一枚一枚が少しずつ重なって葺かれています。塗装の際、塗料がこの重なり部分の隙間を埋めてしまい、屋根材同士がくっついてしまいます。

 

このくっついた部分をカッターなどで切り離し、隙間を元通り確保する作業を「縁切り」と呼びます。

 

【縁切りをしないとどうなる?】

 

隙間が塗料で埋まったままだと、屋根材の内部に入り込んだ雨水や結露の逃げ道がなくなり、以下の重大な問題を引き起こします。

 

雨漏り: 水の逃げ場がなくなり、屋根材の下にある防水シートや野地板(のじいた)側に水が逆流し、室内の雨漏りに繋がります。

 

屋根材の腐食: 常に湿気がこもった状態になり、野地板の腐食や屋根材自体の劣化を早めます。

 

「タスペーサー」は、この縁切りを確実に行うために、屋根材の隙間にあらかじめ挿入しておく部材です。タスペーサーを使えば、塗装後にカッターで切る作業(手作業による縁切り)が不要になり、確実な隙間の確保ができます。

 

 

 

セッション7:業者の選び方

 

Q. 信頼できる外壁塗装業者の選び方を教えてください。悪徳業者を避けるためのチェックポイントは?

 

A.

 

外壁塗装は高額な買い物であり、工事の品質が建物の寿命に直結するため、業者選びは非常に重要です。

 

【信頼できる業者のチェックポイント】

 

地元の塗装専門店である:

 

地域に根ざして長く営業している業者は、悪い評判が立つと営業できないため、誠実な仕事をする傾向があります。また、施工後のアフターフォローも迅速です。

 

塗装技能士等の資格がある:

 

必須ではありませんが、職人さんが「一級塗装技能士」などの国家資格を持っているかは、技術力と信頼性の一つの目安になります。

 

また、外壁・屋根の劣化の状態から適切な工事を判断できる外壁劣化診断士などの資格(知識・経験)を持つ人が調査を行うことが重要です。

 

詳細な「見積書」を提出する:

 

セッション1でも触れた通り、塗料名、塗装面積、単価、工程が明確な見積書を出す業者は信頼できます。

 

丁寧な「現地調査」を行う:

 

メジャーで家の寸法を測るだけでなく、外壁を実際に触って劣化状況(チョーキング、ひび割れ、コケなど)を細かく診断し、写真などで報告してくれる業者は信頼できます。

 

 

 

【注意すべき業者の特徴】

 

大幅な値引きをアピールする: 「キャンペーン中で今なら半額」「足場代無料」など、極端な値引きを提示する場合は、元の価格設定が高いか、手抜き工事の可能性があるため注意が必要です。

 

契約を急がせる: 「今日中に契約してくれれば〇〇万円引きます」などと契約を急がせる業者は避けましょう。

 

訪問販売で突然やってくる: 訪問販売にはトラブルが多いため、慎重な対応が必要です。「近くで作業していて・・・」「外から見たら屋根が壊れていて・・」などと不安をあおるトークには要注意です。

 

 

 

セッション8:塗装の時期・季節

 

Q. 外壁塗装に最適な季節はいつですか?雨の日が続いても工事はできますか?

 

A.

 

外壁塗装は、「気温5℃以上、湿度85%未満」 の環境が作業の条件となります。この条件を満たせば、基本的には一年中施工が可能です。

 

一般的に塗装に適しているとされるのは、気候が安定している**「春(4~5月)」と「秋(9~10月)」**です。

 

春(4~5月): 気温・湿度ともに安定しており、作業がしやすい時期です。ただし、人気の時期なので予約が埋まりやすいです。

 

秋(9~10月): 春と同様に気候が安定しています。ただし、秋雨前線や台風の時期と重なると、工期が延びる可能性があります。

 

【梅雨や冬の塗装について】

 

梅雨(6~7月): 雨の日は塗装作業ができません。そのため、工期が予定よりも延びる可能性が高いですが、品質自体に問題はありません。

 

夏(8月): 高温多湿で塗料が乾きやすすぎたり、夕立があったりします。品質管理(乾燥時間の調整など)がしっかりできる業者であれば問題ありません。

 

冬(11~2月): 日照時間が短く、気温が5℃以下になると作業ができません。また、結露や霜にも注意が必要です。作業時間が限られるため、工期が延びる傾向があります。

 

雨や雪、強風の日は、塗料の乾燥不良や飛散防止のため、作業は中止となります。無理に作業を進める業者は信頼できません。また、作業前・作業後に降雨がある場合や降ると予測される場合には作業を行わないことがあります。決してさぼっているわけではないのでご理解ください。

 

セッション9:塗り替えのサイン

 

Q. 外壁塗装の「塗り替え時期」の目安は?どのような症状が出たら検討すべきですか?

 

A.

 

外壁塗装の塗り替え時期は、前回の塗装から約10年が一般的な目安です。ただし、使用した塗料の耐用年数や、日当たり・湿気などの立地条件によって異なります。

 

年数にかかわらず、以下のような「劣化のサイン」が見られたら、専門業者による診断を検討すべき時期です。

 

チョーキング(白亜化)現象:

 

外壁を手で触ると、白い粉が付く状態。塗料の防水機能が失われ始めているサインです。塗り替えの検討を始める最初の目安です。

 

ひび割れ(クラック):

 

塗膜に細いひび(ヘアクラック)や、構造に達する深いひび(構造クラック)が入っている状態。特に深いひびは、そこから雨水が侵入し、建物の構造体を傷める原因になるため早急な対応が必要です。

 

コケ・カビ・藻の発生:

 

日当たりが悪く湿気が多い北側などに発生しやすいです。塗膜の防水性が切れ、外壁が水分を含むようになっている証拠です。

 

塗膜の膨れ・剥がれ:

 

塗膜が風船のように膨らんだり、剥がれ落ちたりしている状態。内部に水が侵入しているか、前回の施工不良の可能性があり、非常に危険な状態です。

 

コーキング(シーリング)の劣化:

 

サイディングの目地や窓サッシ周りのコーキングが、ひび割れたり、痩せて隙間が空いたりしている。ここから水が侵入するため、塗装と一緒に補修が必要です。

 

 

 

セッション10:施工トラブル・不具合

 

Q. 塗装工事後に「仕上がりが雑」「不具合」を見つけました。どう対処すればよいですか?

 

A.

 

工事完了後に不具合を見つけた場合、まずは落ち着いて、弊社に連絡してください。

 

【よくある不具合と対処法】

 

塗料のハネ・はみ出し:

 

サッシや土間コンクリート、車などに塗料が飛んでいる。養生が不十分だった可能性があります。すぐに清掃や補修を依頼してください。

 

明らかな塗りムラ、塗り残し:

 

特に「付帯部(雨樋、軒天、破風板など)」は見落としが起こりやすい箇所です。気になる点は指摘して手直しを依頼してください。

 

塗膜の膨れ・剥がれ(施工直後):

 

施工後1年未満で膨れや剥がれが起きた場合、高圧洗浄不足、乾燥不足、下地処理の不備など、施工不良の可能性が考えられます。保証の対象ですのですぐにご連絡ください。
 

 

外壁塗装Q&Aセッション

 

セッション11:DIYでの塗装

 

Q. ウッドデッキやフェンス(柵)の塗装をDIYで挑戦したいです。水性塗料と油性塗料はどちらが良いですか?

 

A.ウッドデッキやフェンスの塗装はDIYでも人気の箇所です。水性塗料と油性塗料にはそれぞれメリット・デメリットがあります。

 

【選び方のポイント】

 

DIY初心者・手軽さ重視なら:「水性」

臭いが少なく、道具も水で洗えるため、非常に扱いやすいです。ご近所への臭いの配慮も少なくて済みます。近年は水性でも耐久性の高い製品が増えています。

 

耐久性・木材保護重視なら:「油性」

木材に深く浸透し、撥水性や防腐・防カビ効果を長期間維持します。耐久性を最優先するなら油性が優位です。ただし、作業中は強い溶剤臭が発生するため、換気と近隣への配慮が必須です。

 

キシラデコールやガードラックが有名ですが、各ホームセンターでいろいろな種類が販売されています。油性か水性か、浸透タイプか造膜タイプかを確認してください。

 

【注意点】

 

DIYで最も重要なのは「下地処理」です。塗装前には、高圧洗浄やサンドペーパー(紙やすり)などで、古い塗膜、コケ、汚れをしっかり落とす「ケレン作業」を行ってください。この作業を怠ると、どんなに良い塗料を使ってもすぐに剥がれてしまいます。

 

 

 

セッション12:壁紙(クロス)の塗装

 

Q. 部屋の壁紙(クロス)がタバコのヤニや汚れで黄ばんでいます。壁紙を張り替えずに塗装でキレイにできますか?

 

A.はい、ビニールクロス(壁紙)であれば、張り替えずに塗装でキレイにすることが可能です。

 

壁紙(クロス)塗装には、張り替えに比べて以下のようなメリットがあります。

 

低コスト: 張り替えに比べて費用を安く抑えられます。

 

短工期: 既存の壁紙を剥がす作業がないため、短時間(例:6畳間なら1日程度)で完了します。

 

ゴミが出ない: 古い壁紙の廃材が出ないためエコです。

 

臭いが少ない: 専用の室内用水性塗料は、臭いがほとんどありません。

 

【タバコのヤニ汚れがある場合の注意点】

 

タバコのヤニは非常に強力な汚れです。通常の塗料をそのまま塗ると、ヤニが塗料に溶け出し、塗装後に再び表面に浮き出てきてしまいます(ブリード現象)。

 

そのため、以下の工程が必須です。

 

徹底した清掃: まず、専用のクリーナーでヤニ汚れをできる限り拭き取ります。

 

ヤニ止め(シミ止め)効果のある下塗り材(シーラー)の使用:

 

ヤニが浮き出てくるのを抑え込む「ヤニ止めシーラー」を下塗りとして塗装します。

 

上塗り: シーラーが乾燥した後、お好みの色の室内用塗料で上塗りを2回行います。

 

ただし、塗装前の養生、各工程間の乾燥養生など意外と手間が多く、拘束時間も長いため割高な工事となりやすいです。

 

専用の塗料と道具を使用した壁紙革命クロスメイクであれば、通常の塗装のデメリットを排除し、格安な金額でクロスを再生できます。

 

詳しく壁紙革命クロスメイクHP をご覧ください https://kabegami.39ra.jp

 

 

 

セッション13:屋根の種類とメンテナンス

 

Q. 屋根のメンテナンスを考えていますが、うちの屋根が「スレート」なのか「瓦」なのか分かりません。見分け方と、それぞれのメンテナンス方法を教えてください。

 

A.

 

屋根材によって適切なメンテナンス方法が全く異なります。

 

【屋根材の見分け方】

 

スレート屋根(コロニアル・カラーベスト):

 

見た目: 薄い板状で、表面が平ら(または浅い凹凸)。

 

特徴: セメントを主成分とした屋根材。多くの戸建て住宅で使用されています。10年~15年程度で色あせやコケが発生します。

 

メンテナンス: 「塗装」 が必要です。

 

日本瓦(和瓦・陶器瓦):

 

見た目: 湾曲した形状で、表面がツルツルしている(釉薬)。

 

特徴: 粘土を焼き固めた伝統的な瓦。

 

メンテナンス: 瓦自体の耐久性は非常に高く(50年以上)、「塗装」は不要です。ただし、棟(むね)の漆喰(しっくい)の補修や、瓦のズレ・割れの補修が定期的に必要です。

 

セメント瓦(モニエル瓦など):

 

見た目: 形状は日本瓦に似ていますが、表面がザラザラしているか、色あせていることが多い。

 

特徴: セメントが主成分。現在はあまり製造されていません。

 

メンテナンス: 「塗装」 が必要です。ただし、専用の下塗り材を使わないと剥がれやすいため注意が必要です。

 

写真を送っていただければ判断できますのでお気軽にご相談ください。

 

公式LINE https://lin.ee/QxRXRxyZ

 

 

 

セッション14:クリアー塗装(クリヤー塗装)

 

Q. 築10年で、サイディングのデザインが気に入っています。色を付けずに、今の模様を活かしたまま塗装(クリアー塗装)はできますか?

 

A.

 

はい、「クリアー(クリヤー)塗装」 という、透明な塗料でコーティングする方法であれば、現在のサイディングのデザインや質感をそのまま活かして保護することが可能です。

 

【クリアー塗装ができる条件】

 

クリアー塗装は透明な塗料のため、外壁の劣化が軽微であることが絶対条件です。

 

築年数の目安: 新築から10年以内(遅くとも12年程度まで)

 

劣化症状:

 

チョーキング(白い粉)が出ていない、またはごくわずか。

 

目立つひび割れ(クラック)がない。

 

色あせが進行していない。

 

【注意点】

 

すでに色あせやひび割れが進行している外壁にクリアー塗装をすると、その劣化した状態をそのまま透明な塗料で閉じ込めてしまうことになり、仕上がりが美しくありません。

 

また、コーキング(シーリング)はクリアー塗料の前に「打ち替え」を行う必要があります。

 

現在の外壁の状態がクリアー塗装に適しているかどうかは、事前の診断が必要です。

 

 

 

セッション15:施工不良(仕上がり)

 

Q. 外壁塗装後、屋根に足場の跡(ジャッキベース跡)が残っています。これは補修してもらえますか?(他業者施工宅からのご相談)

 

A.屋根塗装も同時に行った場合、足場を固定していた部分(ジャッキベース)の跡が、屋根に四角く残ってしまうことがあります。

 

これは、屋根塗装の完了後に足場を設置(または移動)したため、その部分だけ塗装ができていなかったり、逆に塗装直後に設置したために塗膜が傷ついたりした場合に起こります。

 

これは施工業者の「作業手順のミス」または「最終確認漏れ」にあたります。

 

足場を解体する前に、業者がジャッキベース部分を外し、その箇所を補修塗装(タッチアップ)してから解体するのが通常の流れです。

 

もし足場解体後にこの跡を見つけた場合は、「施工不良」または「未施工」 として、すぐに施工業者に連絡し、補修を依頼してください。多くの場合、ハシゴなどを使って補修塗装を行いますが、安全に作業できるかの確認も必要です。

 

 

 

セッション16:ハウスメーカーと塗装専門店の違い

 

Q. 築15年でハウスメーカーの点検を受けたら、高額な塗装見積もりが出ました。ハウスメーカーに頼むメリットとデメリットは何ですか?

 

A.

 

ハウスメーカー(HM)に塗装を依頼する場合と、地元の塗装専門店に依頼する場合とでは、大きな違いがあります。

 

【ハウスメーカーに頼む場合】

 

メリット:

 

安心感: 家を建てた会社なので、図面や仕様を熟知しており、安心感があります。

 

保証の延長: HM独自の「住宅延長保証」を受けるために、HM指定のメンテナンス(塗装)が必須条件となっている場合があります。

 

デメリット:

 

費用が高額: 実際の塗装工事は下請け・孫請けの業者が行うため、HMの「中間マージン(紹介料)」が上乗せされ、地元の塗装専門店に直接頼むより2~4割程度、費用が高額になります。

 

【地元の塗装専門店に頼む場合】

 

メリット:

 

費用が適正: 中間マージンが発生しないため、適正価格で高品質な施工が期待できます。

 

専門性が高い: 塗装を専門に行っているため、塗料の知識や技術力が高い場合が多いです。

 

デメリット:

 

業者選びが難しい: 業者の数が多いため、信頼できる優良業者を自分で見極める必要があります。

 

【ポイント】

 

まずはHMの「延長保証」の条件を確認してください。もし保証が必須でない、または保証が切れている場合は、複数の地元の塗装専門店からも相見積もりを取り、費用と内容を比較検討することを強くお勧めします。

 

また、HMの保証は、屋根材や外壁材の保証ではなく、「躯体」の延長保証であることがほとんどです。何が延長保証されるのか事前によく確認してください。

 

 

 

セッション17:塗料の付着・トラブル

 

Q. 塗装工事中に、業者が車や土間コンクリートに塗料をこぼしました。どのように対処してもらえますか?(他業者施工宅からのご相談)

 

 

 

A.

 

あってはならないことですが、塗装工事中に塗料が飛散したり、こぼれたりするトラブルは起こり得ます。

 

車への付着:

 

車に塗料が付着した場合、絶対に自分で擦って取ろうとしないでください。

 

塗料の粒子(ミスト)は非常に細かく、無理に擦るとボディに無数の傷がついてしまいます。

 

施工業者には「賠償責任保険など」に加入しているか確認し、専門のカークリーニング業者や板金塗装業者による除去・研磨(ポリッシャー)作業を依頼してもらう必要があります。

 

土間コンクリート・タイルへの付着:

 

塗料が付着してしまった場合、染み込んでしまうと完全な除去は困難な場合があります。

 

すぐに業者に連絡し、塗料が固まる前に専用の溶剤で拭き取るか、高圧洗浄で除去できるか試してもらいます。それでも落ちない場合は、補修(コンクリートの表面を薄く削る、タイルを張り替える、専用の塗料で目立たなくするなど)を協議する必要があります。

 

いずれの場合も、工事完了時のチェックで指摘して早めに連絡することが重要です。

 

 

 

セッション18:外壁材の種類(ALC・ジョリパット)

 

Q. うちの外壁はALC(ヘーベルハウスなど)/ジョリパット(塗り壁)です。塗装の際に特別な注意点はありますか?

 

A.

 

はい、ALC外壁とジョリパット(塗り壁)は、一般的なサイディングとは異なる注意点が必要です。

 

【ALC外壁(パワーボードなど)】

 

特徴: 軽量気泡コンクリート。断熱性や耐火性に優れますが、素材自体に防水性はありません。

 

注意点①:コーキング(シーリング)

 

ALCはパネルの継ぎ目(目地)が非常に多いため、コーキングの量がサイディングに比べて圧倒的に多くなります。このコーキングの「打ち替え」費用が見積もりにしっかり計上されているか確認が必要です。

 

注意点②:塗料の選定

 

ALCは水を吸いやすいため、防水性の高い塗料(特に弾性塗料など)を選定し、下塗りでしっかり表面を固めることが重要です。

 

【ジョリパット(塗り壁・左官仕上げ)】

 

特徴: 砂などを混ぜた塗材を、職人がコテやローラーで模様を付けて仕上げた壁。独特のマットな(艶消し)風合いが特徴です。

 

注意点①:風合いの維持

 

一般的なピカピカ光る「艶あり塗料」で塗りつぶしてしまうと、せっかくのマットな質感が失われてしまいます。風合いを維持するには、「艶消し(マット)仕上げ」 の塗料を選ぶ必要があります。

 

注意点②:塗料の選定

 

ジョリパット専用の改修塗料(例:アイカ工業のジョリパットフレッシュなど)を使用すると、既存の質感を活かしたまま美しく仕上がります。

 

 

 

セッション19:屋根の形状と足場

 

Q. 屋根だけ塗装したいのですが、足場は絶対に必要ですか?ハシゴや高所作業車ではダメですか?

 

A.

 

結論から申し上げますと、安全な作業と高品質な施工を実現するために、屋根塗装であっても足場の設置は原則として必要です。

 

安全性の問題:

 

労働安全衛生法(安衛則)により、高所作業(2m以上)では作業床(足場)を設けることが定められています。ハシゴでの作業は非常に不安定で、落下の危険性が極めて高く、法律にも抵触する可能性があります。

 

品質の問題:

 

足場がないと、以下のような品質低下に直結します。

 

高圧洗浄が不十分になる: 不安定な体制では、屋根の隅々まで適切な水圧で洗浄することができません。

 

塗装が雑になる: 塗料の飛散防止ネット(メッシュシート)を張れないため、塗料が近隣に飛散するリスクがあります。また、職人も安全な体勢が取れず、塗りムラや塗り残しの原因になります。

 

縁切り作業ができない: スレート屋根の場合、不安定な場所で縁切り(タスペーサー挿入)を行うのは困難です。

 

高所作業車は、部分的な補修には使えますが、屋根全体の塗装となると移動の手間がかかり、逆にコストが高くなるか、作業が雑になる可能性があります。

 

「足場代無料」をうたう業者には、その分の費用が他の項目に乗せられているか、そもそも足場を組まない(=危険・低品質な)工事の可能性があるため、注意が必要です。

 

 

 

セッション20:ピンホール(施工不良)

 

Q. 塗装が終わった外壁をよく見ると、針で刺したような小さな穴(ピンホール)がたくさんあります。これは問題ないのでしょうか?(他業者施工宅からのご相談)

 

 

 

A.塗装面に発生する小さな穴(へこみ)は**「ピンホール」**と呼ばれる塗膜の欠陥・不具合です。

 

ピンホールは、塗料の乾燥過程で、塗膜の内部に含まれた空気や溶剤(シンナー)が、表面に出てくる際に跡が残ることで発生します。

 

【ピンホールの主な原因】

 

不適切な希釈: 塗料を薄めるシンナーや水の量が多すぎたり少なすぎたりした。

 

乾燥時間の不足: 下塗りが十分に乾かないうちに中塗りを塗るなど、工程間の乾燥時間(インターバル)を守らなかった。

 

劣悪な塗装環境: 気温が高すぎて塗料の表面だけが急激に乾いた場合や、逆に湿度が高すぎた場合。

 

下地の状態: 下地自体に小さな穴があり、それが適切に処理されていなかった。

 

軽微なものであれば耐久性に直結しない場合もありますが、ピンホールが広範囲にわたって多数発生している場合は、施工不良の可能性が高いです。

 

そこから水が侵入する起点となり、塗膜の早期剥離につながる恐れもあります。

 

業者に指摘し、状況によっては再塗装(手直し)を依頼すべき事象です
 

外壁塗装Q&Aセッション

 

セッション21:契約と保証

 

Q. 塗装工事の「契約書」で、最低限チェックすべき項目は何ですか?

 

A.契約書は、後の「言った・言わない」のトラブルを防ぐための最も重要な書類です。以下の項目が明確に記載されているか、必ず確認してください。

 

工事金額(総額)と支払い条件:

 

税込みの総額はいくらか。また、支払いのタイミング(例:契約時半金・完了時半金、または完了後一括)が明記されているか。

 

工事期間(工期):

 

「着工日」と「完了(引き渡し)予定日」が記載されているか。また、「雨天などによる順延」についても一言触れられていると安心です。

 

工事内容の詳細(=見積書の内訳):

 

契約書に詳細な見積書(使用する塗料の製品名、塗装箇所、数量、単価など)が添付されており、契約書と見積書が一体(割印があるなど)となっているか。

 

保証の内容と期間:

 

セッション22で詳述しますが、「どの箇所」を「何年間」「どのように保証するのか」が記載された保証書(またはそれに準ずる条項)があるか。

 

クーリング・オフに関する記載:

 

特に訪問販売などで契約した場合、法律に基づきクーリング・オフ(無条件解約)ができる旨が記載されているか。

 

不明瞭な点や口約束で済まされている部分があれば、必ず書面に追記してもらうよう依頼してください。

 

 

 

セッション22:保証の違い

 

Q. 塗装の保証には「メーカー保証」と「自社保証(施工店保証)」があると聞きました。どう違うのですか?

 

A.塗装の保証は主に2種類あり、保証の範囲と責任の所在が異なります。

 

メーカー保証(製品保証):

 

保証する人: 塗料メーカー(日本ペイント、エスケー化研など)

 

保証内容: 「塗料の製品そのもの」に対する保証です。「塗料が明らかに不良品だった」場合にのみ適用されます。

 

注意点: 塗装の不具合で最も多い「施工不良(職人の塗り方や下地処理のミス)」による剥がれや膨れは、メーカー保証の対象外です。

 

自社保証(施工店保証):

 

保証する人: 塗装工事を行った業者

 

保証内容: 「塗装工事全体(施工品質)」に対する保証です。施工が原因で発生した塗膜の剥がれ、膨れ、明らかな色あせなどを、業者の責任で無償補修するという内容です。

 

注意点: これこそがお客様にとって最も重要な保証です。保証期間(例:シリコンで5~7年、フッ素で10年など)と、保証の範囲(どこまでを無償で直すか)が書面で明確になっているかを確認しましょう。

 

万が一の不具合の際、頼りになるのは「自社保証」です。契約前に、業者がどのような自社保証を発行しているかを確認することが不可欠です。

 

また、弊社では「保証」「アフターメンテナンス」は別規定としています。保証外の事象であってもアフターメンテナンスとして格安に対応できる可能性もありますのでご相談ください。

 

 

 

セッション23:助成金・補助金

 

Q. 外壁塗装で使える「助成金」や「補助金」があると聞きました。どうすれば利用できますか?

 

A.はい、多くの自治体(市区町村)で、外壁塗装を含むリフォーム工事に対して助成金(補助金)制度が設けられています。

 

【助成金の種類】

 

省エネ・断熱リフォーム補助金:

 

「遮熱塗料」や「断熱塗料」を使用して屋根や外壁を塗装する場合に、エコ(省エネ)リフォームとして認められるケースが最も多いです。

 

一般的なリフォーム補助金:

 

省エネ性能に関わらず、地元経済の活性化などを目的に、地域内の業者が施工するリフォームに対して一律で補助が出る場合もあります。

 

【利用の注意点】

 

申請時期と予算: ほとんどの助成金は「先着順」で、年度の予算(例:4月スタート)がなくなり次第終了します。

 

施工前の申請が必須: 必ず「工事の契約・着工前」に申請が必要です。工事が始まってからでは申請できません。

 

自治体による違い: 制度の有無、条件(使用できる塗料の種類、金額)、申請方法は、お住まいの自治体によって全く異なります。

 

【利用の手順】

 

お住まいの市区町村のホームページや役所の窓口で「リフォーム 助成金」「塗装 補助金」などのキーワードで検索・確認します。

 

利用したい制度があれば、その条件に詳しい塗装業者に相談し、見積もりと申請書類の準備を依頼します。

 

ネット検索で上位に出てくるサイトは、「補助金を調べる」という名目で、個人情報を取得する目的の業者紹介サイトです。ご自宅の補助金については、市町村のホームページで「リフォーム補助金」「塗装補助金」などで調べましょう。

 

さいたま市でいえば年々減額傾向が続き、遮熱塗料による補助金は単体ではなくなりました。

 

 

 

セッション24:火災保険の利用

 

Q. 「火災保険を使って無料で塗装できる」という業者を見かけますが、本当ですか?

 

A.これは非常に注意が必要な営業トークです。正しく理解しないと、トラブルや保険金詐欺に加担してしまうリスクがあります。

 

【火災保険が適用されるケース】

 

火災保険は「火災」だけでなく、「自然災害(風災・雪災・雹災など)」 による損害も補償対象です。

 

(例)台風で屋根の板金が飛んだ、強風で外壁材が割れた、大雪の重みで雨樋が歪んだ。

 

このような「自然災害による明確な破損」を修理(原状回復)するために保険金が下りることはあります。

 

【注意すべき点(危険なケース)】

 

「経年劣化」は対象外:

 

色あせ、チョーキング、コケ、錆びなど、年月とともに自然に発生する「経年劣化」は、保険の対象外です。

 

「無料で塗装」はあり得ない:

 

保険金はあくまで「破損箇所の修理代」として支払われます。経年劣化も含む家全体の塗装費用すべてが保険で賄えることはまずありません。

 

虚偽の申請は「保険金詐欺」:

 

「経年劣化なのに『台風で壊れた』ことにして申請しましょう」と持ちかける業者は悪徳業者です。もし虚偽の申請が発覚した場合、保険金が下りないばかりか、お客様(契約者)が保険金詐欺の共犯として罪に問われる可能性があります。

 

「保険金が出たら契約しましょう」「保険申請を代行します」といった営業トークには安易に乗らないでください。

 

 

 

セッション25:雨漏りと塗装

 

Q. 雨漏りがしているのですが、外壁塗装をすれば直りますか?

 

A.いいえ、外壁塗装だけでは雨漏りは直りません。

 

塗装は、あくまで「外壁の表面をコーティングして防水性能を高める」ものです。

 

すでに雨漏りが発生しているということは、外壁のひび割れ、コーキングの断裂、屋根の破損など、すでに水が浸入する「根本的な原因」がどこかに存在しています。

 

【雨漏り修理の手順】

 

原因の特定(散水調査など):

 

まずは雨漏りの専門家が、どこから水が侵入しているのかを徹底的に突き止めます。その時に どんな時に雨漏りがするのか?雨の強さ 降雨時間 風向き 漏れる箇所 量 などを事前記録しておくと助かります。

 

スマホで動画を取っておくのも大変良いです。

 

原因箇所の補修(防水工事):

 

原因が判明したら、その部分(例:コーキングの打ち替え、ひび割れへのVカット補修、屋根材の差し替えなど)を先に補修します。

 

外壁塗装(仕上げ):

 

雨漏りの原因を完全に塞いだ後、家全体を保護するために外壁塗装を行います。

 

雨漏りを放置したまま塗装をしても、内部に水が回り続け、建物の柱や土台を腐らせる原因となります。必ず「雨漏り修理」と「外壁塗装」をセットで依頼してください。

 

屋根塗装は防水塗装と異なり、材料も工程も全く別のものですのでご注意ください。

 

 

 

セッション26:ベランダ・屋上の防水

 

Q. 外壁塗装と一緒に、ベランダや屋上(陸屋根)の防水工事もやるべきですか?

 

A.はい、外壁塗装と同じタイミングで実施することを強く推奨します。

 

ベランダやバルコニーの床(防水層)も、外壁と同様に常に紫外線や雨水にさらされており、約10年~15年で劣化します。

 

【防水工事も同時に行うメリット】

 

足場を有効活用できる:

 

ベランダや屋上の防水工事にも、安全確保や材料の搬入のために足場が必要になる場合があります。外壁塗装で設置した足場を流用できるため、別々に工事を依頼するよりも「足場代」が節約でき、トータルのコストが安くなります。

 

メンテナンス周期が合う:

 

外壁塗装の耐用年数(10~15年)と、防水層のトップコート(表面の保護塗装)の塗り替え時期(5~10年)、または防水層自体のやり替え時期(10~15年)は近いため、同時にメンテナンスを行うのが効率的です。

 

【防水工事の種類】

 

トップコートの塗り替え: 既存の防水層(FRP防水、ウレタン防水など)がまだ生きており、表面の色あせや軽い摩耗だけの場合。

 

防水層のやり替え: 既存の防水層にひび割れ、膨れ、剥がれなどがあり、雨漏りの危険がある場合。

 

コロニアル屋根の屋根塗装と防水塗装は全くの別物です。

 

 

 

セッション27:下地処理の重要性

 

Q. 見積もりにある「高圧洗浄」や「ケレン」という作業は、なぜ必要なのですか?

 

A.「下地処理(高圧洗浄やケレン)」は、外壁塗装の工程で最も重要であり、塗料の寿命を左右する作業です。

 

どれほど高級な塗料を使っても、この下地処理が不十分だと、塗料が外壁に密着せず、数年で剥がれてしまいます。

 

高圧洗浄:

 

目的: 強力な水圧で、外壁に付着した古い塗膜、チョーキングの粉、カビ、コケ、ホコリなどを徹底的に洗い流します。

 

重要性: 汚れが残ったまま塗装すると、汚れの上から塗ることになり、塗料がすぐに剥がれる原因となります。

 

ケレン:

 

目的: サンドペーパー(紙やすり)やワイヤーブラシ、皮スキ(ヘラ)などを使って、鉄部の古い塗膜やサビ、木部のささくれなどを削り落とす作業です。

 

重要性: サビが残ったまま塗装しても、サビは内部で進行し続け、すぐに塗膜を押し上げて剥がしてしまいます。また、ツルツルした面にあえて細かい傷を付け(目粗し)、塗料の密着性を高める役割もあります。

 

この下地処理をどれだけ丁寧に行うかが、優良業者と悪徳業者を見分ける大きなポイントの一つです。

 

 

 

セッション28:工事中の近隣対応

 

Q. 塗装工事中は、騒音や塗料の臭いでご近所に迷惑がかからないか心配です。

 

A.塗装工事では、どうしても騒音や臭いが発生する工程があります。そのため、近隣トラブルを未然に防ぐために、以下のような対応を行います。

 

着工前の近隣挨拶:

 

工事が始まる1週間~数日前に、ご近所(両隣・向かい・裏手など)をタオルや洗剤などの粗品を持って挨拶に伺います。

 

「工事期間」「作業時間(例:朝8時半~夕方5時頃まで)」「休工日(例:日曜日)」「高圧洗浄の作業日」「連絡先」を明記した挨拶状をお渡しするのが一般的です。

 

騒音が発生する作業:

 

最も大きな音が出るのは「足場の組立・解体(金属音)」と「高圧洗浄(エンジン音)」です。これらは短期間(各1日程度)で終わることを事前に伝えておきます。

 

臭い(塗料):

 

現在は「水性塗料」が主流となっており、昔に比べて臭いは格段に少なくなっています。しかし、下塗りや付帯部(鉄部など)で「油性(溶剤)塗料」を使う場合は、シンナー臭が発生します。

 

風向きを考慮し、窓を開けているお宅がないか確認しながら作業を進めます。

 

塗料の飛散防止:

 

足場全体を「メッシュシート(飛散防止ネット)」で覆い、塗料や洗浄水が近隣に飛び散らないよう万全の対策を行います。

 

最近は防犯対策のため、ごあいさつに回ってもお留守やインターホン越しの会話が増えています。お客様ご自身でも、工事前にお会いしたご近所の方に一言お声がけしておくと、よりスムーズです。

 

 

 

セッション29:外壁の反り・浮き

 

Q. サイディング外壁の一部が反ったり、浮いたりしています。この上から塗装はできますか?

 

A.いいえ、反りや浮きを補修せずに、そのまま塗装することはできません。

 

サイディングの反りや浮きは、主に以下の原因で発生します。

 

水分の侵入: コーキング(シーリング)の切れ目などから裏側に水が回り、サイディングボード自体が水を吸って膨張・変形した。

 

釘の緩み: 建物本体の振動や、ボード自体の伸縮により、固定している釘が緩んで浮いてきた。

 

【危険性】

 

この状態を放置して塗装しても、反った部分の隙間から水は侵入し続け、建物の内部(柱や土台)を腐らせる原因になります。また、塗装しても反りや浮きは直らず、美観も損ねます。

 

【対処法】

 

塗装(下地処理)の前に、以下の補修作業が必要です。

 

軽微な反り・浮き: ビス(ネジ)を増し打ちして、浮いているボードを壁に再度しっかりと固定します。

 

重度の反り・変形: 反りや変形がひどく、ビスで固定できない場合は、その部分のサイディングボードを新しいものに**「張り替える」** 必要があります。

 

 

 

セッション30:悪徳業者の手口

 

Q. 突然、訪問販売の業者が来て「今すぐ塗装しないと家が大変なことになる」「近所で工事をしているから特別に安くする」と言われました。本当でしょうか?

 

A.それは、悪徳業者が契約を急がせるための典型的な営業トーク(不安商法) である可能性が非常に高いです。

 

【悪徳業者のよくある手口】

 

不安を煽る(不安商法):

 

「屋根がズレている」「外壁にひどいヒビがある」「このままでは雨漏りする」と大げさに指摘し、その場で契約を迫ります。

 

大幅な値引き(キャンペーン商法):

 

「今だけ足場代無料」「モニター価格で半額」など、あり得ない値引きを提示し、冷静に考える時間を与えません。(※最初から価格が二重価格になっています)

 

近隣工事を理由にする:

 

「お宅のすぐ近くで工事をしているので、今なら安くできる」と言いますが、実際には近くで工事をしていないケースも多いです。

 

【対処法】

 

絶対にその場で契約しない:

 

「家族と相談する」「他の業者の意見も聞きたい」と伝え、必ず断ってください。

 

安易に屋根に登らせない:

 

「無料で点検します」と言って屋根に登り、わざと屋根材を壊して「壊れていた」と報告する悪質なケースもあります。

 

相見積もりを取る:

 

もし指摘された内容が気になるようであれば、その業者とは別に、地元の信頼できる業者(セッション7参照)に点検と見積もりを依頼し、比較してください。

 

しつこい勧誘や、契約後に解約を申し出ても応じない場合は、すぐに最寄りの「消費生活センター(局番なしの188番)」に相談してください。

 

また、最初にご自宅を訪れるアポインターは、善良そうで優しそうな若者だったりします。つまり、「いい人」だったり「息子のような」青年であったとしても話を聞いてはいけません。玄関に入れてもダメです。並んでいる靴を見れば、そのお宅の家族構成は大体わかります。その情報が犯罪に使われている可能性もありますので、特段の注意が必要です。

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